| 館長あいさつ |
 双 房 （撮影：ヒヨさん） |
王立図書館の失敗は、私たち図書館側の敗退であった。 私たちがアンシャン・レジームに対していかに無力であったかを、私たちは、身をもって体験し痛感した。 Ｕ．Ｃ．０００５をもって、私たちは再び振りだしに戻り、第１歩から踏みだすことを余儀なくされた。 これは、大きな不幸であるが、反面、天野原市の文化に秩序と安寧をもたらすためには絶好の機会でもある。 私たちは、このような銀河の首都の文化的危機にあたり、微力をも顧みず再建の礎石たるべき抱負と決意とを持って出発する。 かねてよりの念願を果すべく、銀河共和国政庁府のお膝元に天野原市図書館を開館し、これまで刊行されたあらゆる資料の長所と短所とを検討し、古今東西の不朽の典籍を、良心的選択のもとに多くの人々に提供する。 しかし私たちは、徒らに百科全書的な知識のジレッタントを作ることを目的としない。 郷土の文化に秩序と安寧をもたらすこの図書館を、天野原市の栄ある事業として今後永久に継続発展せしめ、学芸と教養の殿堂として大成せんことを期したい。 多くの利用者の愛情ある忠言と指示とによって、この希望と抱負とを完遂せしめられんことを願う。 （この文章はパロディです） |
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